ついに本拠地に乗り込んだ一同だったが、何かしら仕掛けがあることは容易に予想がつくので慎重に内部を進んだ。

そしてしばらく進むと扉があり、一同が扉を通ると大部屋に出た・・・その時だった。

「ここから先にはいかせねえ!!」

ドドオオオオオオン

一同の前にハリケーンら幹部三人が現れ、行く手を阻む。

「今度は仲間も一緒か?」
ボムは言う。

「ルージュはどこ?ルージュを返して!」
サニーはルージュを解放するよう三人に訴える。

しかし

「んなもん知らねえよ。そんなに返して欲しけりゃ親分の所まで行け。まあ俺らを倒せたらの話だけどな。」
三人はしらばっくれながら言うとサニー達に襲いかかった。

すかさず避けたサニーはハリケーンを捕まえるとボムとウィッチ目掛けて投げ飛ばした。
「うおりゃああああああああああああああ!!!!!」

さらに畳み掛けるようにマシンガンで追い込む。

(フローラから聞いたけど本当に強い・・・)
マイケルは驚きながら見た。

「やったか?」
マイケルとフローラは言う。

「調子に乗んなあああああああああああああああああああああ!!!!!」
ハリケーンの強烈なパンチがサニーを襲う。

ドゴォッ

「うああああああああああああああああああああああああ!!!」

ズドオオオオオオオオオン

強烈なパンチを食らったサニーは後ろの壁に激突した。

そして

「うおあああああああああああああああ!!!」
ボムとウィッチがエネルギー弾を連射して追い込みをかけた。

そこへマイケル&フローラ夫婦がマシンガンで応戦する。

「私はサニーに助けられた!」
「なら今度は俺達がサニーを守るんだああああああああああああああ!!」

「小賢しい真似をするなああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

エネルギー弾とマシンガンの壮絶な撃ち合いが続いた。

激しい撃ち合いの中その横からハリケーンが現れ、両手いっぱいのエネルギー弾を出した。

そして

「全員皆殺しだああああああ!!!」

ドッゴオオオオオオオオオオン

ハリケーンはそう叫びながらエネルギー弾をぶつけた。攻撃を受けたサニー達は血を流して倒れていた。

「何だ?もう終わりか?チッ、かったりいな。」
ハリケーンは呆れながら言う。そんな彼はサニー達を埋葬するようボムとウィッチに命令した。

ボムとウィッチがサニー達に近づいた時だった。

「まだ終わっちゃ・・・いないよ・・・」
サニーはそう言うとゆっくりと起き上がってきた。サニーに続くようにマイケルとフローラもゆっくりと起き上がる。
そんな中サニーはマイケル夫妻に聞いた。

「いつの間にそんなに強くなったの?」

するとマイケルとフローラはこう答えた。

「結婚式でフローラが連れ去られた時君が命を掛けてまで友達を助けようとしてくれたのが嬉しかったんだ。」
「だからもしも今度サニーがピンチになった時助太刀に入れるようにあの後必死で修行を重ねてきたの。」

二人の言葉にサニーは嬉しくなった。

そこへ幹部らが近づき、ハリケーンが喋った。
「実にくだらん友情物語だな。だかそれも今日限りだ。」

ハリケーンはそう言うと三人揃って手を黒く光らせた。

「こっちも負けてはいられないよ。」
サニー達は再び立ち上がる。

そして戦闘が再開され、第二ラウンドが始まった。
互の拳がぶつかり合い、壮絶な殴り合いが始まった。

サニー達と幹部達は派手に殴りあいながらそれぞれの想いを叫ぶ。

「みんなで息を合わせたところで何も変わりゃしねえんだよおおおお!!!」
「例え一人一人の力は弱くても全員で息を合わせれば強大なものになるんだよおおおおお!!!」

そして幹部達は一斉にエネルギー弾を連射した。
「これでくたばれええええええええええええええええ!!!!!!」

サニー達もマシンガンで応戦する。
「はああああああああああああああああっ!!!!!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドド

再び壮絶な撃ち合いが展開された。
しかし体力を消耗してきたのか幹部達の勢いが徐々に弱まってきた。

そして

「とっておきの飛び道具だ。」
マイケルはそう言うと錠剤のような物を出し、三人で飲んだ。

するとサニー達の手が白く光ったのだ。

「今だ。」
マイケルの合図でサニー達は手から白いエネルギー弾を発射した。
攻撃は幹部達に命中し、幹部達は次々と倒れた。

そして

遂に幹部達は戦闘不能に追い込まれたのだった。
サニー達は幹部達を倒すことに成功するとすぐさまカラミティの元へ進みだした。

そんな中サニーは密かに気になってたことがあった。
「さっきの錠剤みたいなのって何?」

するとマイケルはこう答えた。
「俺の会社で開発した薬で超人的な能力を引き出すことができるんだ。但し、効き目には時間制限があるからある程度経つと効果は切れちゃうんだけどね。でもまさか地上げ屋に悪用されてしまうなんて思ってもいなかったよ。」

マイケルの言葉にサニーは目を丸くした。
「えっ?じゃあ地上げ屋のあのパワーは?」

「俺の会社を調べると言って薬を悪用した挙げ句にパワーアップの道具に使われてしまったんだ。これ以上奴に好き勝手されると地球は奴の手に落ちてしまうからそうなる前に何とか潰さなくては。」
マイケルは苦悩しながら言った。

一方カラミティのいる大部屋には彼と縛られたルージュがいた。
「フンッ、奴らがここまで来るとは思うまい。」
カラミティがそう言った時だった。

「もう逃がさないわよ!」
大部屋に三人が入ってくる。それはサニー達だった。

「サニー。それにみんな・・・」
ルージュは微笑んだ。

サニーはルージュを解放すると彼女を安全な場所へ避難させる。

そして

「絶対に負けないんだからね!」
サニーはカラミティに啖呵を切った。

続く

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